信濃山形自転車倶楽部

TEMPELMUUR
Ronde van Kiyomizu.
Criterium du Kaida.

Legarsi Igname Web

18
2016  20:30:00

地域貢献とか地域振興のお話

■地域振興ってなんだろう

"地域おこし活動の手法…さまざまな試みが地方自治体や各種団体・組織で行われているが、どこにでも有効な決定的な策というものがあるわけではない。その地域ごとの特色や立地、人口や産業の状況を判断し、独自性のある地域おこし施策の計画・実施が望まれる。他の地域の「もの真似」(サル真似)をすればするほど地域ごとの独自の特色がなくなり、同じようなものが増えた分、相対的に魅力が減ってゆく。したがって、他の地域と比較した場合の、自地域の特色、本当の強みを見抜く必要がある。"wikipediaより

要約すれば地域振興においては『他と比較して自分の強みを出せ』ということ。内容的には理解できるのですが何かこうピンとこないというか、腑に落ちないというか。突き詰めれば『清水寺の激坂について / TEMPELMUUL』の様な手法のことなんでしょうけど、書いた本人が言うのもなんですが、やっぱりそれだけでは何か不足している様な気がします。


■とあるバイクイベントと地域貢献

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そんな思いを抱えながら先日SSTRというバイクイベントに行ってきました。その名もサンライズ サンセット ツーリング ラリー。日の出とともに太平洋沿岸を出発、スタート地点は自由、思い思いのルートでチェックポイントを通過し、日没までに石川県の千里浜に到着するというオートバイのイベントです。

その完走祝賀会で主催者の風間深志さんがこんなことを語っていました。(世界的にも有名な冒険家のライダーさんです)『世界的に冒険家というだけでは評価されないんです。社会貢献をして初めて冒険家は社会に評価される。だから僕はこのSSTRを通じて美しい千里浜の為に貢献したいと思います。今回集まった冒険者のライダー皆さんの参加費の一部をこの千里浜の保全に役立てたいと思います。

SSRTに参加した皆それぞれが冒険者。風間さんの熱い気持ちにみんなが応えます。目録が風間さんから市長さんに手渡され、暖かくて盛大な拍手が会場を包みます。

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祝辞では歓迎の意だけを述べていた年老いた市長さんが「どうしてもライダーの皆さんにお礼がしたい」と声を震わせながら話し始めました。トリップアドバイサーで千里浜が日本一のビーチに選ばれたこと、子供のころは遥か彼方まで砂浜があったこと、今は毎年1mづつ波に削られ存続の危機にあること、地元の人も大変心を痛めているということ、そして今回集まったライダーさんの気持ちにとても感激し市民を代表してお礼を述べたいということ。


■地域貢献とは

今回、参加したバイクイベントを通じて地域貢献についていろいろ思うことがありました。

私は以前、清水寺保存会の祭典委員をしていました。清水寺も保存会という形式はとっていますが、千里浜同様、様々な支援が無ければ存続できない状況にあったりします。京都の清水寺につながる歴史的な価値があったとしてもです。いろいろな意見もある中、保存の為に奔走する人達の思いや努力があってなんとか成り立っている状態だったりします。

学生のレースですから難しい側面もあるかと思います。ですが、その根底にある思いや苦悩を理解し共鳴する。そしてイベントに参加した人達に現状や気持ち伝え、共感や賛同を得る。将来のアスリートや社会人を育てる一環としての儀式はありかもしれません。

その姿がケーブルテレビで放映されることにより、地域の人達の文化財保護への理解や協力につながるのであれば、それも地域貢献と言える様な気がします。


■おわりに

仕事から早めに帰宅し仮眠を取る。深夜に家を出発し、早朝に太平洋に到着。ゼッケンをつけた見ず知らずの人と恥ずかしそうに会釈しながら、思い思いのルートでチェックポイントへ。ゴールまであと100kmというところで豪雨に見舞われ、何度も対向車や前を走る車の跳ねた泥水を頭から被り、誰と競うこともなく誰と争うこともなく、ゴールのある千里浜を目指してただひたすら走る。走行距離870km。そんなイベントでの地域貢献の話でした。

ふと、(このラリー、ブルべと似てないか?)と。


by Hex

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